3.税務調査に置き換えて考えてみよう
抜打ちチェックをしようとしたたぬき
ブタ二(ぶたじ)、ブタ三(ぶたぞう)と一緒に遊びに行こうとしたぶた太の前にたぬきが現れました。
「ブタ太、今からノートをチェックするぞ!」
「えー、今から遊びに行くところなのにぃ〜……」
うまく言い返せないブタ太に末っ子のブタ三が助太刀します。
「たぬきさん、急に来て、それはあんまりだよ。お兄ちゃんに言ってもどうせ忘れちゃうから、チェックに来る前の日に、ボクに電話してよ。チェック当日は、ボクも立ち会うからさ」
そんな訳で、たぬきはチェックに来る前日に、ブタ三に電話をすることになりました。
振り返って見てみると……
さて、ここまで若干、強引に話を進めてきましたので、少し立ち止まって、今までのところを日本という国に置き換えておさらいしてみましょう。
実際にはお母さんブタからお小遣いをもらっているだけのブタ太ですが、ブタ太を会社と考え、得意先であるお母さんブタからのお小遣いを売上と考えます。
お小遣いで買ったアメを費用とすれば、残ったお金が利益になります。
そして、利益の一部を税金として国であるオオカミに治めます。実際には、国だけではなく、地方(都道府県や市町村)にも税金を治めていますが、ここではシンプルに国だけにしました。
では、たぬきやブタ三は?
国であるオオカミの命を受けて、ブタ太という会社がきちんと納税していることをチェックするたぬきが税務署で、ブタ太会社の帳簿であるノートをチェックすることが税務調査ということになります。
そして、税務調査に立ち会う末っ子のブタ三は、さしずめ税理士と言ったところでしょう。