小さな行動が大きな成果を生む理由

こんにちは、松井です。

何か新しいことを始めたい、と思い立ったとしましょう。

例えば、健康や見た目を気にして、少し体重を落としたいと思ったとします。

そんな時、必ずあなたの邪魔をする相手が現れます。

「ホメオスタシス」です。

「ホメオスタシス」とは、身体や心を一定の状態に保つ、生き物の本能的なしくみです。わかりやすく言えば、『現状維持メカニズム』とも呼べます。

体温が下がると、震えや血管収縮で熱を作り、逆に上がると発汗や血管拡張で熱を放散して一定に保ちます。

つまり、生命を維持するための本能と言えます。「ホメオスタシス」は身体だけでなく、心理や行動にも影響を与えます。

早起きをしようとしてもつい二度寝してしまうのは、「ホメオスタシス」が働いているからです。

ダイエットが続かないのは、身体や心が元の状態に戻ろうとする、この「現状維持メカニズム」のためです。

では、どうすればいいのか。

ここで、新しい皮靴を買ったときのことを想像してみましょう。いきなりおろしたての革靴を履いて、丸一日歩こうと思うでしょうか。

いきなり長時間履くと、足が痛くなったり靴擦れを起こす可能性があるので、まずは、近所まで少しだけ歩いてみるのではないでしょうか。そんな風に、少しずつ履き慣らしていくことで、自分の足にフィットして快適に履けるようになります。

これが、「ホメオスタシス」に対する対抗策です。

「ホメオスタシス」は、急激な変化を嫌いますから、仮に1ヶ月で5Kgダイエットできたとしても、すぐに元に戻そうとします。

だから、1ヶ月で1Kgだけ体重を落とすことを目標にします。「毎日、30分間ウォーキングをする」というような大層な目標設定はしません。例えば、「毎日玄関まで歩いてみる」とか、「部屋の中を10秒間だけ動いてみる」といった簡単な目標です。

おもしろいもので、簡単に実現できる「小さな行動」は、すぐに習慣化されて、もう少しだけ大きな行動を起こしたくなります。

上記の例で言うと、「部屋の中を10秒間だけ歩く」のは簡単なので、30秒間とか1分間とか、少しずつ歩く時間が長くなって、そのうち外を歩いてみようという気になっていきます。

そんな風に歩くことが習慣化されていくと、今度は毎日歩くことを維持しようとする「ホメオスタシス」が働くことになる訳です。

あなたの未来を変える『小さな行動』、今日から始めてみませんか?