こんにちは、松井です。
今日は、図形化のメリットについて、書いてみようと思います。
私たちのような会計の専門家でも、数字を見るのと、それを図形化したものを見るのとでは、「見える景色」が全然違います。
会計の最も基本的な式は 、「売上高 – 費用 = 利益」です。
ここに適当な数字を入れてみましょう。
売上高(32,567,120円)ー費用(28,742,320円)=利益(3,824,800円)
この数字の羅列を見て、どんな印象を持たれたでしょうか。
「いち、じゅう、ひゃく、せん、まん⋯⋯」と桁を数えた人もいるでしょう。
あるいは、なんか数字が並んでるな⋯⋯、くらいの印象しかない人もいるでしょう。
では、もう少し数字を丸めて、こんな表記にしたら、どうでしょう。
売上高(3,256万円)ー費用(2,874万円)=利益(382万円)
今度は少し興味が湧きませんか。人によっては、「利益は、売上高の10%ちょっとか⋯⋯」と思った人がいるかもしれません。
さらにシンプルにして、売上高100として、費用と利益をその比率で表してみると⋯⋯。
売上高(100)ー費用(88)=利益(12)
最初の数字よりも、かなり意味を感じないでしょうか。
そして、これを図形化すると⋯⋯。
こうなります。
どうでしょう。感覚的に利益が小さいなと感じないでしょうか。
この「感覚」が、私は大事だと思います。
そして、この「感覚」は、決算書を眺めていても、出てこないかもしれないということです。
図形化のメリットが、ほんの少しでもわかっていただけたでしょうか。