こんにちは、松井です。
30代の頃に読んだ本の中にこんな一節が。
時々、20年前くらいに流行った香水をつけている男性がいる。気に入ってつけているのだろうが、これは老化現象のひとつだ。
好きな映画を聞かれて、学生時代に観た大昔の映画をあげる人がいる。これも同様だ。今の映画がつまらない訳ではない。いいと感じる感性が老化によって錆びついただけだ。
だいたいこんな趣旨でした。
その本のことを今でも覚えているのは、その本を読んでから、香水は最新のものしかつけなくなったから。
まだ30代だったので、「老化」という言葉に反応したというよりは、「感性が錆びつく」という言葉に反応した気がします。
正確には「感性が錆びつく」という表現ではなかったと思いますが、自分でそう感じて、錆びつかせたくないという意識が働いたのでしょう。
だからなのか、私は新しいものが好きです。還暦を迎えるこの年になっても、まだ最新の曲を追いかけていますし、古いものよりも新しいものを好みます。
先程の香水の話が、自分の「こころ」の奥深いところで影響しているのしれません。
とは言いながら、年々新しいことを理解することが面倒になってきているのも事実です。
先日、公式LINEを立ち上げたのですが、大した処理でもないのに結構時間がかかってしまいました⋯⋯。
10年前なら、いや5年前ならサッとできたことができなくなってくる。書いてあるとおりにやればいいだけなのに、書いてあること自体を読むのも面倒になって⋯⋯。
だから、ここに宣言します。
私は「老い」に抗おうとは思いませんが、「新しいことを受け入れがたくなる気持ち」には抗い続けることを。