こんにちは、松井です。
歌舞伎の世界では、12月から1年が始まるようで、顔見世(かおみせ)とは、この1年はこの役者でやりますよ~という、役者紹介の意味合いを込めて、12月にする最初(通常の1年で見ると最後ですが)の興行のことのようです。
数年前に京都検定の勉強をした際にはじめて知って、興味をもってから毎年欠かさず観に行くようにしています。
今年は体調面で若干不安だったのですが、昨日、初日の顔見世に行ってきました。
歌舞伎では、時々東西合同の歌舞伎がありますが、顔見世に関しては、2022年から今年まで「東西合同大歌舞伎」となっています(それ以前も2018年、2019年は東西合同)。
東西合同になると、テレビに出演しているような役者さんも出演するので、いつもよりも若い人や男性が多い気がします。
逆に言うと、いつもは年齢層が高めの女性が大半です。
2022年では中村獅童さん、2023年では松本幸四郎さん、そして今年は藤原紀香さんの旦那さんの片岡愛之助さんが出演するはずでしたが、稽古中に怪我をして中村壱太郎(かずたろう)さんが代役でした。
昼の部に行ったのですが、10時半から始まって終わったのは15時半。途中3回休憩が入りますが、5時間で4演目。
かなり見応えがありました。
どれもよかったのですが、特に印象に残ったのは、中村壱太郎さんの出番が多いこと。全部の演目に出演して、特に愛之助さんの代役では、なんと1人5役。
お得意の女形だけではなく、男役もして、早着替えはあるわ、舞台の袖に引っ込んだと思ったら、舞台後方の花道から登場したり。
かなり急いで動いているでしょうから、これは気をつけないと怪我をしそうです。
そして、もう一人。
最後の演目「ぢいさんばあさん」の主演の市川中車(いちかわちゅうしゃ)こと香川照之さん。
いろいろあって最近はあまり見なくなりましたが、前から3番目の席だったこともあって、何度も目があって、彼の迫力と演技力にやられてしまいました。
という訳で、今年もまた元気をいただきました。