こんにちは、松井です。
皆さんは、何気ない言葉に救われた経験がありますか? 今日は、17歳だった次女が私にくれた、ある一言についてお話ししたいと思います。
今から8年前、娘とクルマで帰宅中のことです。私は、つい娘にグチをこぼしてしまいました。
「Aさんに冷たい態度を取られて、本当に傷ついた」と。すると、娘が驚きの一言を返してきたのです。
「お父さんが主役の映画の中で、Aさんなんてエキストラくらいの役回りじゃないの?」
その言葉に、思わず笑ってしまいました。日常を映画にたとえる娘の発想もさることながら、「エキストラ」という表現の鋭さに驚きました。
娘はさらに続けます。
「エキストラに何を言われようがどうでもいいでしょ。もっと重要な脇役の人に言われたのなら、真剣に考えてもいいけど、エキストラの態度や言葉なんて全く気にする必要ないよ」
その瞬間、私はハッとしました。たしかに、Aさんは私の人生において、ほとんど関わりのない存在です。そんな人の言葉に一喜一憂するのは、エネルギーのムダ遣いだと気づかされました。
それから何度、この時の娘の言葉を思い返して、救われたことでしょう。
そして、後日この話を娘にすると、彼女はこう言いました。「えっ、そんなこと言ったっけ?」と。
おそらく、あの時の言葉は娘の口を借りて、神さまが私にくれたメッセージだったのかもしれません。
日々、誰かの言動で傷ついたり落ち込んだりすることがあるかもしれません。そんな時には、冷静に自分にこう問いかけてみてください。
「この人は、私という映画の重要な脇役なのか、それともただのエキストラなのか?」
もし相手がエキストラだと気づいたら、ムダな感情は手放しましょう。私たちが本当に向き合うべきなのは、映画の主役を支える重要な脇役たちなのですから。