1.はじめに
まずは書こうと思ったきっかけから
さて、どこからお話をすればいいのか。
諸々の理由があって、「会計・税務のギモン」について書こうということになりました。どんな項目があるかなと書き連ねていくうちに、どんどん項目ばかり増えてしまって……。
でも、根がマジメなもので、項目を作ると書かなければという気持ちになります。同じような内容をブログでも書いているので、それを少し修正すればいいかな、と軽い気持ちで考えていたのですが、実際にやってみると、全然おもしろくない。
書いている本人がおもしろくないことが、読んでいる人におもしろい訳もないでしょうし、せっかくこのホームページに来ていただいた人にも失礼じゃないかと。
そう思い直して、じゃあ、どんなことなら自分が楽しめるかを考えてみました。いつもそうですが、ハードルが高くなると、燃えるタイプなんです。
もしも3びきのこぶたに税務調査が入ったら
ありきたりと言えばありきたりですが、税務調査と関係のない3びきのこぶたに税務調査が入ったらどうなるのか。こんなテーマで書いてみたいと思います。
おもしろくなるかどうかはさておき、今までにない斬新な切り口で、税務調査を調理してみたいと思います。
物語は、お腹を空かせたオオカミが、3びきのこぶたの長男、ブタ太(ぶたた)を呼び出したところから始まります。
「おい、ブタ太! 今から言うことをよく聞け! おまえは、明日から……」
「そ、そんなぁ〜……」
「つべこべ言ってると、ぶっ飛ばすぞー!」
オオカミに代わって解説
オオカミの言葉を端折ってしまって、すいません。オオカミだと何を言っているかわからなくなりそうなので、私が代わりに解説します。
要するに、オオカミの言い分はこうです。
ブタ太は、1ヶ月いくらという定額制のお小遣いではなく、毎日、いくらかのお小遣いをもらっています。しかも、毎日、決まった額をもらえる訳ではなく、お母さんブタの胸先三寸、つまりお母さんブタの気分で変動します。
お母さんブタからもらったお小遣いがいくらであろうと、もらった瞬間にその中から10円を貯金箱に入れます。例えば、100円もらったら、そのうちの10円を貯金箱に入れて、残りの90円で70円のアメを買ったとします。
残った20円のお小遣いをまた貯金箱に入れます。結局、その日は30円の貯金ができたことになります。
これを1週間続けて、貯まった貯金の半分をオオカミに渡すというルールを作ったのです。
とりあえずスタート
まだ納得していないブタ太に、オオカミはヒソヒソ声でこう言いました。
「バカだなぁ。おまえ、今までに貯金なんてしたことあるか? このやり方だと、おまえも貯金ができるってことなんだぞ!」
半信半疑のまま、家路に向かうブタ太でした。